一般社団法人ビューティービジネス推進機構でエステ経営のノウハウのすべてがここに（助成金対応）

例えば飲食店で態度の悪い店員さんがいたら、いくらおいしいものを提供されたとしても「なんだ、この店は！」と評価を下げて考えませんか？
サロン経営も同じで、サロンを経営する以上は、接遇サービスをしくみ化し、誰が提供しても一定のレベルを保ち続けることが重要です。
とある人気フランチャイズトレーニング教室は厳しいテストを実施しており、お客様と会話する際のトークマニュアルから接遇の心がけまで、どこを見ても素晴らしく、徹底してレベルを保つための標準化がなされています。だからこそ全国に大きく展開され、人気を博しているのです。
もちろん、接遇レベルだけでなく、技術力の高さも重要です。
プロ自身が学べる場を設け、クオリティを保ち続ける努力が必要です。
スタッフの接遇レベルと技術力の底上げを行うことで、サロン全体の質を上げることにもつながっていきます。

スタッフは大きく「職人型」「幹部候補型」「独立開業型」の3つのタイプに分類することができます。
職人型は「仕事さえもらえたら一生懸命やります」というタイプです。
幹部候補型は、独立願望はありませんが、組織が強固になるために必要な「ナンバー1を目指さないナンバー2」という存在になります。そのため、「将来的に幹部を目指してもらうので、必ず給料も上がっていきますよ」と伝えておくと良いでしょう。そうすることで、「幹部にしようと思っていたのに抜けてしまった」という行き違いを防ぐことができます。
独立開業型の場合は「あるところまでは同じように育てられるけれど、そこから給料は上がりませんよ。そのかわり、独立開業を支援します」と伝えるのも良いでしょう。
このように、人財の評価基準も含めて、スタッフの将来を一緒に描いていくことにします。
それぞれのタイプに合った声かけで、スタッフや組織としての成長につながります。

スタッフを採用する際、「この船に誰を乗せるのか？」という乗組員のイメージをはっきりさせておくことをおすすめしています。
採用の方法には大きく、スタッフを自動車のパーツとらえる「自動車型採用」と、スタッフを乗組員ととらえる「海賊船型採用」の2つがあります。
スタッフが自動車のパーツとなり、オーナーが自分の行きたいところへ運転していく自動車型採用に対し、海賊船型採用では、明確な目標に向かって一致団結します。そして船長（オーナー）を信じて進み続けます。
採用する段階から、明確な理念のもとで、船に乗せてもいいメンバーなのかを判断することで、結束力の強いチームが生まれます。
常に同じ志を共有し合うことで、辞めにくい組織づくりも可能になります。