お客様の成功を最優先にするサロンは伸び続ける
ビジネスの目的は、目の前のお客様の成功です。
それが結果として事業者の評価につながるわけですが、月商を目標にしている場合、
評価の対象が自分（自社）の成功になってしまっています。
この視点を持っている限り、ビジネスが大きく拡大することはないでしょう。
エステ業界を見渡してみたとき、提供するサービスやメニュー自体は
一般のお客様からみれば似たようなものがたくさん並んでいる状態で、
コンテンツだけで勝負しようとするのは得策ではありません。
お客様がそのコンテンツを提供している人を好きになれなければ、ビジネスは広がっていかないのです。
「どれくらいの人に効果があったか」を評価基準とし、お客様への真摯な姿勢が伝わり、
さらに結果にまでつながっていったとき、お客様はそのサロンのファンになるのです。
集客しやすいからといって打ち上げ花火のような短期的な策ばかり投じることが多いのですが、
それでは業界が死んでしまいます。
長期的に経営を安定させたいなら、急激に伸ばそうとしないことです。
コツコツと王道を走り続ける人が、最終的に勝つのです。
目の前のお客様の成功を考え、いい仕事を積み上げ続けていく方が、緩やかでも最後までずっと上げり続けるのです。
今一度、視点を見直してみましょう。
こんなお悩みはありませんか
多店舗経営を成功させたい
サロンの強みやアピールポイントを作りたい
経営を強固なものにしたい
経営を確かなものにするためには
極意があります
多店舗経営は一本釣り
美容業界では、店舗の数にこだわりを持つ人が多くいますが、安易な考えで多店舗経営に手を出すのは、非常に危険です。
多店舗経営を目指すのであれば、まずは弟子一人に1店舗を任せる「一本釣り」からはじめるのがおすすめです。
自社の統括のもと、3カ月程度面倒をみて、経営が軌道に乗ってきたら、そのまま弟子にお店を譲ります。
一般的に、エステサロンのオーナーがひとりで管理できるのは3店舗までです。
それ以上に店舗数を増やすと、管理の目が行き届かなくなり、逆にマイナスになることもあります。
それでも多店舗経営を考えるのであれば、のれん分け方式で一本釣りするところから形をつくり、しくみ化するところから考えてみると良いでしょう。
ひとつのコンテンツを信じぬく
自社のサービスを思い浮かべたとき、これが超人気メニューだと言えるものがありますか？
着実に繁栄し続けるエステサロンは、お客様から「○○のサロン」と言われる強力なコンテンツを持っています。
高単価メニューは「これは絶対にいい」と自分で信じぬいた既存のコンテンツで作り上げるべきです。
そしてそのコンテンツは師匠から学ぶのが近道です。
「巨人の肩に乗れ」とよく言われますが、巨人＝師匠だと思います。最初からオリジナリティを生み出すことに意識が向いている人が多いように感じますが、残念ながらまったく新しいものを生み出せる人は、ほんの一握りです。
価値は何年もかけて積み上げていくものです。「あのお店は○○のサロン」を認知されるくらいに、これという信じぬいたコンテンツの提供をし続けてください。磨き続けていれば、いずれ「○○の先生」「○○のサロン」と言われるようになっていきます。
心の拠り所となるビジネスパートナーを持つ
心の拠り所となるような、信頼できるビジネスパートナーを、ぜひ見つけてください。
特に仕事のできる女性は、孤独でビジネスパートナーがいないというケースが多いように感じます。ちなみに、ビジネスパートナーは、男性と女性の組み合わせの方が、うまくいきやすいかもしれません。
心の拠り所となる人がいると、日々の経営との向き合い方が変わり、ときには自分の枠を超えた新たなチャレンジや、決断の後押しもしてもらえます。
ところが、自分の思考回路だけで物事を判断していると、どうしてもビジネス自体が大きく発展せず、成長も止まってしまいます。
安心して何でも相談できるビジネスパートナーがいれば、経営はそれだけで安定し、着実に右肩上がりにできるものだと思います。
口コミで大成功しているサロンの事例
私が長年尊敬しているエステティックサロンのオーナーの事例をご紹介します。
巷では「エステの母」と呼ばれている方で、集客はすべて口コミのみで成り立っており、1店舗ではお客様がいっぱいになってしまったから次の店舗を出していくようにしたら、いつの間にか10店舗になったという凄腕の持ち主です。
業界内でも有名な方なのですが、「自分の目が行き届かないのはイヤだ」という理由で全国展開はしていません。
この方の素晴らしいのは、働いているスタッフは、元お客様であるという点です。
通い続けたくなるだけでなく、働きたくなるようなサロン経営とはどのようなものなのでしょう。
質の高さと生産性の高さを追求
こちらのサロンでは生産性の高さを実現するため、ひとりのセラピストが同時に2人を施術しています。
「プライバシーに関わることなのに、どうしてですか？」と質問すると「こちらでしゃべっているスキンケアのことを、あちらのお客様が聞いていたら、勉強になるでしょう」との答えをいただきました。
そのため、雑談も、身体や美容に関係のない話はしません。そして、ひとりのセラピストが2人を担当するのですから、生産性は2倍になります。
施術のクオリティを重視しているのも理想的です。
新規顧客は紹介がほとんどで、どんな方が来店するのかは事前にわかっています。
セラピストの女性は、これから担当するお客様のために、何が自分にできるかを自問自答すると言います。
どんなことができるかを考え抜いて全力で向かいます。
お客様をそれくらい大切な存在と考えているから、質の高い施術を提供できるのです。
オーナーの理念や方針を浸透させる
こちらのサロンは、本社に100名ほどが収容できる会議室があり、契約したお客様には必ず1ヶ月以内に、オーナーの講演をそこで聴くことになっています。
そこで、オーナーは「わたしどものサロンはこういう理念でやっています」「安全で結果にこだわった商材を利用していますので、どうぞ安心して通ってください」と話すそうです。
オーナー自身がお客様一人ひとりに声をかけることができないため、この方法をとっているとのことです。
これだけ誠実なオーナーの運営するサロンで施術を受けられると分かれば安心しますし、ファンにもなります。
さらに言えば「働きたい」という気持ちにもなるのです。
こうした理念や方針をお客様に知っていただくというのは、とても大切なことです。お客様も通いたくなる理由が欲しいからです。
月に1回でも、美容講座・健康講座などのイベントを開催して、オーナー自身の理念を伝える場を持つことが、信頼につながります。「エステの母」から学べることは、驚くほど数多くあります。
当社の取り組み
上記の内容に共感してくださる方や、もっと詳しく知りたいという方を対象に、セミナーを開催しております。
より踏み込んだ内容で、経営の極意について学べるセミナーです。ぜひお気軽にご参加ください。
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